大谷木正貴先生と永田哲也先生はDNA/RNAヘテロ核酸の経静脈投与により、末梢リンパ球の内在性遺伝子を高効率に制御できることを実証し、リンパ球の接着分子であるα4インテグリンを標的としたヘテロ核酸で、多発性硬化症モデルである自己免疫性脳脊髄炎マウスと移植片対宿主病モデルにおいて高い有効性を発揮しNature Communications(IF=14.9)に掲載され、医科歯科大学からプレスリリースしました。https://www.tmd.ac.jp/press-release/20211222-3/
この成果は従来の核酸医薬では制御が困難と考えられてきた末梢リンパ球制御を初めて可能とした基盤技術の達成であり、自己免疫性疾患のみならず、難治性ウイルス性疾患、抗腫瘍免疫、神経変性疾患など広範な疾患を治療対象として応用することが期待できます。
この論文はNature Communications誌の2021 Top 25 Health Sciences Articlesに選出され、大谷木正貴先生は第31回日本神経免疫学会Young Neuroimmunologist Award、第17回アジア・オセアニア神経学会議 The Oral Presentation Silver Awardを受賞するなど国内外で高く評価されました。大谷木正貴先生と永田哲也先生のこの大きな成果と大谷木正貴先生の受賞を同門の皆でお祝いしたいと思います。
横田隆徳