うれしいお知らせ
2023 年 5 月 31 日~6 月 3 日に開催された第 64 回日本神経学会学術大会において、大学院博士課程の山本尚汰さんが浅見裕太郎先生、永田哲也先生と共に行った研究「経鼻投与による核酸医薬の脳内分布の検討」の発表で学生・研修医演題最優秀ポスター賞を受賞致しました。
この研究はアンチセンス核酸やヘテロ核酸といった核酸医薬をマウスの鼻腔を通して脳に送達させることを目指したもので、核酸の化学構造やリガンド分子により脳への移行効率や分布の特徴が変化することを発見し報告しました。
核酸医薬の中枢神経への投与において現在は髄腔内投与が中心ですが、髄膜炎や硬膜下血腫など重篤な合併症の危険があることや簡便でないことから制約があります。経鼻投与は安全性が高く簡便であることから、中枢神経に安定して供給することができれば今後の臨床応用に向けて極めて有用と考えられます。
同門として山本さんの受賞を喜びたいと思います。
横田隆徳