宮下 彰子先生、小林 正樹先生、永田 哲也先生はヘテロ2本鎖核酸 (HDO)」の全身投与によって後根神経節(DRG)内の遺伝子の効率的な制御に成功し、このHDOが糖尿病の高頻度な合併症である神経障害(糖尿病性末梢神経障害)の治療法開発に有用であることを示しました。特に糖尿病性末梢神経障害マウスモデルにおいて長鎖ノンコーディングRNAの一つであるMALAT1が進行抑制に不可欠な神経保護作用をもっている可能性をつきとめました。その研究成果は、Diabetes(IF=9.5)に掲載されて、5月21日に医科歯科大学からプレスリリースしました。https://www.tmd.ac.jp/press-release/20220521-1/
本研究は小林先生がカナダのアルバータ大学(Douglas Zochodne教授)の留学時に始めたDM neuropathyの研究を帰国後に継続し、宮下先生、永田先生と長年かけてなし得た成果で、その成功を同門の皆でお祝いしたいと思います。
横田隆徳